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暴力団延べ55人が大相撲観戦 2親方が券渡す

 1 名無しさん  2010/05/26(Wed) 01:47
昨年7月の大相撲名古屋場所で、指定暴力団山口組系弘道会の幹部ら延べ55人が、土俵の向こう正面席で取組を観戦していたことが25日、警察当局への取材で分かった。この席は、日本相撲協会から承認された企業や、各相撲部屋の後援会などに割り当てられた「維持員席」と呼ばれる特別席で、現役の親方2人が券を販売する相撲案内所に申し込み、調達していた。

 弘道会は名古屋市を拠点にスポーツイベントの興行などに介入して資金源としており、愛知県警は相撲界と暴力団が密接な関係を持っている可能性を重視、週内に相撲協会の理事長や名古屋場所担当部長に実態解明への協力と暴力団排除対策を取るよう申し入れる。

 警察当局によると、親方2人は、暴力団関係者から入場券の手配を要請された。これを受け、親方側は、維持員席の入場券を案内所に申し込み、入場券は案内所側から親方名義で販売された。

 暴力団員が観戦していた事実がテレビで放映されたのを受け、愛知県警が調査に乗り出し、相撲協会側は、40歳と64歳の親方が暴力団への入場券販売に関与した事実を認めたという。

 山口組6代目の篠田建市受刑者(司忍組長)は元弘道会会長で、現在服役中。土俵下はテレビ中継に映ることから、県警は弘道会幹部らがテレビ放送を通じて自分たちの姿を刑務所の組長に見せようとしたのではないかとみている。

 暴力団員の中には元気な姿をテレビの画面で見せたがるケースが多く、複数の親方によれば、人気の正面席ではなく画面に映る向こう正面席を希望するという。

 日本相撲協会は27日の定例理事会で、親方2人の処分を検討するといい、陸奥広報部長(元大関霧島)は「協議して(問題に)対応する」と述べた。

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 不祥事が止まる気配がない相撲協会。4月に開いた生活指導部特別委員会では、5月27日に親方が集まる師匠会で、警察関係者を招き、暴力団排除についての講演会を開催することを決めていたばかりだった。

 角界の体質が世間の強い批判を浴びるようになったのは時津風部屋で平成19年に起きた力士暴行死事件。

 体質改善のため、協会は親方以外から理事らを選ぶことになった。また、有識者を加えた「再発防止委員会(現・生活指導部特別委員会)」を設置。けいこ場から竹刀や棒などの撤去を義務付けるなどした。

 ただ、不祥事のたびに再発防止策を打ち出すものの、実効性には疑問符が付く。21年には若麒麟が大麻取締法違反で現行犯逮捕されたが、「除名」よりも寛大な「解雇」処分で済ませた。品格が問題視された元朝青龍関の暴行問題についても、協会の調査委員会は「確認できなかった」とするにとどまっていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100525-00000633-san-soci

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